人材育成・開発
従業員が長期にわたって当社の事業において貢献し続けられるように、エネルギー企業で働く上で必要となるスキルの向上やマインドの醸成を図る集合型研修、海外派遣を中心とした実践型研修、次世代リーダーを育成する選抜型研修、ビジネスナレッジの習得を目指した eラーニングなどを組み合わせた育成カリキュラムを提供しています。2022年度からは「自律とリーダーシップ」を育成方針として掲げ、研修体系を刷新しました。誰もがリーダーシップを発揮することを目指し、幅広い対象層向けにリーダーシップ研修を開始したほか、組織の要であるラインマネジメントの支援強化等、従業員一人一人のキャリア自律を促しています。
若年層の人材育成・開発
当社では新卒入社から3年間を若年層育成期間とし、早期に社会人基礎力を身に着け、キャリア・オーナーシップを持って自ら成長し続ける人材となるための様々な育成支援策を実施しています。
2022年度は、コロナ禍により実施を見送っていた対面での新入社員研修を3年ぶりに再開し、同期同士の繋がり強化と職場への順応を促しました。研修後はパルスサーベイ、人事関係者との面談、外部専門家とのカウンセリングを定期的に実施し、通年での職場適応を支援しました。先輩社員がサポートを行うメンター制度(事務系は入社1年目、技術系は入社1、2年目)とサポーター制度(事務系は入社2、3年目)も定着しており、これらの制度と、3年目まで毎年実施するフォローアップ研修との相乗効果による社会人基礎力のさらなる強化を目指しています。
2022年度は、業務実践型研修として海外事務所実習、海外現場への派遣も再開しており、グローバルレベルで活躍できる人材育成に注力しています。2023年度は上記支援策に加え、先輩社員との交流や上司との1on1を通じた成長の促進を図ります。
なお、技術系若手社員は上記に加え、国内外の操業現場への派遣ならびに入社3年目以降スキルマップ制度を通して、入社6年目を目標に、得意とする技術を持ち、異なる専門分野の人たちとチームで協力して作業を実施できる自立/自律した技術者を中長期的な視点で育成しています。
一人ひとりのキャリア自律支援
当社では、自己啓発制度やeラーニングなどを通じ基盤スキルの強化・一人一人に適した研修機会の提供を行うことで、個の進化、組織力の進化を目指しています。また、30歳、40歳、50歳の従業員に対しキャリアワークショップを実施し、自己内省や経験の棚卸を通じて自律的なキャリア形成を支援するとともに、全社員を対象に「キャリアに関する意識調査」を実施し、個のキャリア形成の促進・充実に向けた取組みを行っています。
次世代リーダーの育成
2021年からは一般社員対象の選抜型次世代リーダー人材育成プログラム「Breakthrough Leaders Program(BLP)1」を開始しました。BLPに加えて、2022年からは幹部社員対象のプログラム「Advanced Leaders Program(ALP)2」を開始しました。両プログラムともに従業員が自ら手を上げて挑戦する応募形態を採用し、将来の経営を担う自律的な変革実行型リーダー(次期経営幹部候補)の育成及び創出を目指しています。
また、オーストラリアでも2022年よりリーダーの能力開発プログラムを開始しました。チームリードやマネージャー職の約300名が、3日間の研修を通じてリーダーに求められる資質と行動を習得することを目指しています。
1 選抜された社員一人一人のこれまでの経験を踏まえて最大5年間の育成プログラムを策定し、戦略的・意図的かつ短期集中的にタフアサインメント(より高度な業務、リード業務、新しい部署での業務など)の経験を積むことで選抜された社員の加速度的な成長を図るプログラム
2 国内外のマネジメント・ビジネスプログラムに参画し、最先端の情報や志向を学び課題設定力を養い、また、他社との交流により自らの基軸を形成し豊かな発想を持つ人材を創り出すプログラム