Sustainability Report 2024

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Sustainability Report 2024

環境汚染対策

暴噴・油流出事故への対応

石油・天然ガス開発では、大規模な暴噴・油流出事故だけでなく、生産施設にあるタンクや配管からの小規模な油流出事故への対応も求められています。これは、周辺住民の方々への安全・健康上の影響や、地域社会の経済活動への影響が懸念されるためです。

当社では事故の予防を目的に規則や手続を整備し、一貫した管理を行っています。また世界最大の油流出対応サービス提供会社OSRL(Oil Spill Response Limited)をはじめとする油流出対応組織と、プロジェクトのリスクに応じた対応体制を構築し、大規模な油流出にも対応できる体制を整備するとともに、油流出に対応するための技術に関しても継続的な知見の獲得に努めています。

その他環境汚染対策の取組み

大気汚染の防止

当社では、事業活動による大気質への影響を低減するため、プロジェクト実施国の法令及び国際的なGood Practice等に基づき、大気汚染防止対策を講じるとともに、排ガスモニタリングや環境大気質モニタリングを実施しています。

当社のプロジェクトから排出される大気汚染物質には、SOx、NOx、VOCs(揮発性有機化合物)などが挙げられます。オペレータープロジェクトでは、製品製造プロセス、燃料の燃焼設備、天然ガスの放散、ローリーによる出荷など、大気汚染物質の発生源を特定し、排出量を計測・管理し、大気汚染の低減に努めています。

大気汚染物質の排出量は、各設備の運転状況などに大きな影響を受けるため、値に変動が生じることがあります。2024年度の当社全体のSOx排出量は653トンでした。また、NOx排出量は3,380トンであり、前年度と比べ、ほぼ同程度に推移しました。NMVOC(非メタン揮発性物質)排出量は3,023トンであり、前年度と比べて約14% 増加しました。

SOx排出量推移(国内・海外)

単位:トン

SOx排出量推移(国内・海外) (棒グラフ)

NMVOC排出量推移(国内・海外)

単位:トン

NMVOC排出量推移(国内・海外) (棒グラフ)

NOx排出量推移(国内・海外)

単位:トン

NOx排出量推移(国内・海外) (棒グラフ)

廃棄物管理、水管理に関する環境汚染対策については、「廃棄物の適正処分、循環経済形成への貢献」と「水資源の管理」をご覧ください。