Sustainability Report 2023

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Sustainability Report 2023

環境に関する目標と計画

コーポレート環境目標

当社では、2019年度に環境管理に関する全社的な目標として5つの「コーポレート環境目標」及びその達成状況の指標となる12個の環境KPIを設定し、毎年、環境KPIの進捗・達成状況を確認してきました。過去4年間の取組みを通じ、着実に環境KPIを達成してきたことに加え、地球環境課題への取組みと環境価値の創造を盛り込んだ環境安全方針の改定やコミットメント文書の策定に併せて、2022年度に新たな環境目標及び環境KPIを設定しました。

2023年度からは、この新たに設定した環境目標及び環境KPIの下、PDCAサイクルに基づき継続的な改善を図りながら、全社的な環境管理の取組みを推進していきます。

なお、HSE全体の目標に関しては第4期コーポレートHSE中期計画(2023年~2025年度)をご覧ください。

環境目標1

事業活動における低炭素化の推進 

 

  • 温室効果ガス排出量データ管理の精度を向上し、温室効果ガス排出量モニタリングを強化する。​
  • 通常操業時における継続的なフレア、ベントを回避する。​
  • 設備を適切に維持管理することにより、メタン逸散量排出を最小化する。​

環境目標2

全社的な環境管理の推進

 

  • 事業に適用される環境法令を特定し、それを遵守する。​
  • 事業が及ぼす環境へのリスクや影響を特定し、それを評価する。​
  • 環境へのリスク及び影響の低減策を策定し、その実施状況をモニタリングする。

環境目標3

廃棄物の適正処分、循環経済形成への貢献

 

  • 廃棄物処理委託業者に対し、定期的な現地査察を実施し、廃棄物の適正処分を確認する。
  • 通常操業時における廃棄物の適正管理を徹底し、3Rを推進する。
  • 循環経済形成に向けた取組みを導入する。

環境目標4

生物多様性の保全

 

  • 当社における生物多様性に関するリスクと機会を特定する。
  • ミティゲーション・ヒエラルキー1に基づき、事業実施に伴う生物多様性への影響を回避・低減し、正の影響を創出する取組みを計画、実行する。
  • 重要な生息地で実施される事業の場合には、ネットポジティブインパクトを含むBiodiversity Action Plan(BAP)を策定し、実行する。

環境目標5

水資源の管理

 

  • 当社における水資源に関する「リスクと機会」を特定する。​
  • 事業における水利用状況を把握し、それを可視化する。​
  • 事業における取水、水利用、排水の適切な管理を行う。​

1

開発によって生じる影響を回避、低減・最小化した上で、それでも残る影響に対し代償措置を講じるという優先順位。

事業活動における低炭素化の推進については、気候変動対応の章をご参照ください。

環境管理の文書体系・ヒエラルキー

当社の全社的な環境管理の文書体系・ヒエラルキーでは、HSEMSの最上位文書である環境安全方針、及びコミットメント文書に示した当社の環境管理の方向性に基づき、コーポレート環境目標を設定し、コーポレート環境目標を達成するためのHSE中期計画(戦略)、並びにコーポレート環境管理計画(3か年ロードマップ)を策定しています。これらの3か年計画に基づき、コーポレート及びオペレーション事業体における単年度のHSEプログラムに具体的な取組みを落とし込むことで、全社的な一貫性を確保した環境管理を実施しています。