基本的な考え方
当社は、従業員のみならず、コントラクターやプロジェクトパートナー、地域社会の方々など、関係する全ての人々の健康と安全を確保し、また、地球環境課題に取り組み、環境価値を創造することを基本方針とした「環境安全方針」を取締役会の決議により定めています。同方針は操業現場を含めINPEXグループ全体の活動に従事する従業員ならびにコントラクターに適用されるものです。その実行を確かなものにするために、本社に、企画グループ、安全衛生グループ、プロセスセーフティグループ、及び環境グループの4グループ体制からなるHSEユニットを設置し、HSEマネジメントシステムを運用したHSE管理を推進しています。
当社では、INPEX Vision @2022に基づき、2022年には以下の重点項目で構成される、3年間の第4期コーポレートHSE中期計画(2023年~2025年度)を策定しました。この中期計画に従って、HSE管理の更なる向上を図るための取組みを強化しています。
- 事故を未然に防ぐ取組みの強化
- 体系だったプログラムを通じたプロセスセーフティ管理のさらなる改善
- 地球環境課題への取組みと環境価値の創造
- 新たな脅威1への備え
- 健康管理・感染症対策の強化
- HSEリーダーシップの発揮及びHSEMSの有効性向上
- HSE力量向上及び人材確保
- ネットゼロ5分野へのHSE管理の実践
1 地政学的リスク・サイバーテロ・甚大な自然災害など
担当役員のメッセージ
当社が経営理念として掲げる「持続可能なエネルギー開発」の実現には、社会の一員として高い倫理観に基づいて行動し、安全確保と環境保全を最優先とする文化のより一層の醸成が必要です。安定的にエネルギーを供給するため、資源を求めて地球規模で事業を展開してきていることを踏まえて、国際標準でのHSEマネジメントシステム(HSEMS)を導入し活動を行っています。
その一環として、グループ全体の環境安全方針を定めており、同方針を確実且つ徹底して実行するため、包括的なHSEMS規則を策定し、当社の事業活動にリーダーシップ、リスク管理、継続的改善、実行という4つの基本原則を適用することを通じて、安全確保と環境保全に繋がる操業基盤の拡充を図っています。
また、2022年には3年間の第4期コーポレートHSE中期計画(2023年~2025年度)を策定しました。重大な事故2ゼロを目指すために、基本となるライフセービングルールの遵守の徹底や、プロセスセーフティ管理の強化など、中期計画で挙げている8つの「HSE管理の更なる向上を図るための取組み」を確実に実施していきます。
これからも当社のHSEの取組みを継続して推進することで、石油・天然ガス分野の強靭化とクリーンなエネルギーの安定供給の責任を果たし、社会に貢献していきます。
2 オペレータープロジェクトにおける死亡事故、重大漏えい、重篤負傷